皆さん、笑っていますか?
不景気だし、面白いことが頻繁にあるわけでもなく無理に笑えない。そんな声が返ってきそうだが、面白いことがなくても理由なく笑おう! というのが、従来のヨガの呼吸法に「笑い」を取り入れたインド発祥の笑いヨガ(ラフター・ヨガ)だ。今では世界各国や日本でも広まり、約1万以上のグループが実践する誰でも気軽に参加できる「笑う健康法」。笑って酸素を体中に行き渡らせることで免疫力がアップし脳の活性化につながる、人間関係が円滑になるなど様々な効果があるという笑いヨガを実際に体験してみた。
「体は作り笑いか本当の笑いなのかを判別できないので、ウソの笑いでも体に及ぼす効果は変わりません」と話すのは講師のナザラリさん。声を出して笑うことで腹式呼吸が自然にでき酸素が体中に行き渡り、呼吸器系や免疫力を高めるという肉体的な効果から、エネルギーがみなぎる、ストレスレベルが大幅に下がるなど心身ともに健康になることが医学的にも実証されているという。
「痛みを抑えるエンドルフィンのレベルが上がり痛みが軽減されるため、ホスピスなどにも笑いヨガを取り入れている所もあります」
まずは、簡単なストレッチをして、参加者同士の顔を見ながら10秒間笑い続け、何語でもない無意味な音を発して笑う、怒りや悲しみを体で表現して笑う……。そう、みんなで輪になって座りひたすら笑ったり寝転んで笑ったりと、難しいヨガのポーズを取るわけでもなくただ大笑いするのだ。最初は作り笑いなら経験もあるし笑うだけなら簡単そうだと思ったが、理由もなく「ハッハッハー」と声を出して笑うという行動に正直、違和感を覚えたじろいだ。だが、慣れてくると作り笑いをすることへの恥じらいも忘れ、気づけば自然に笑っていたから「笑いヨガ」あなどれない。
参加者たちはレッスンが終わっても満面の笑みで、1年以上続けているという女性に話を聞いてみると「私自身が小さなことで怒らなくなって夫婦喧嘩が減ったし、何よりペットがなつくようになった(笑)」。…
「よく笑うから一緒にいて楽しい」「出会う人に笑顔が素敵とほめられる」という参加者もいた。まだ一度しか体験していないが、声を出す作り笑いには体力が必要でセッションの終盤には汗もかき、その日はいつになく体がポカポカしてすがすがしい気分だった。そのことを友人や家族に話すと「えらい笑顔やな」と言われたので、参加者の笑顔が伝染したのかもしれない。
「意味なく笑うことに違和感がある人は、笑顔を作るだけでも効果があります。大人になると恥ずかしさや場所を気にして笑わなくなるけど、子どもの時は自然に大笑いしてたでしょ」と、ナザラリさん。笑う門には福きたる。何も考えず、ただ声を出して笑ってみませんか?
(山下敦子氏の記事より)
他にもこんな記事がありました。
笑顔の素敵な女性は世界共通で人気者です。
ビッグスマイルで、長生きが
アメリカで野球選手の顔写真と、寿命の関連について調査したところ、顔いっぱいで笑っている、いわゆる「ビッグスマイル」の写真が多い選手は、顔の一部だけが笑顔(口元だけなど)の人と比べて、平均で4.9年長生きすることが分かったそうです。笑顔には寿命をのばす作用があるのでしょうか?もちろん通常の健康状態やストレスなど、寿命に影響することは色々とあるのでしょうが、大きな口を開けて笑っているかどうかでリサーチをするあたりも、興味深いところですね。
ちなみに、不思議なことに、笑顔を見るとき文化ごとにポイントが異なるそうです。私たち日本人は、目を見て、本当の感情を探ることは、海外でも知られているそうですが、アメリカ人の場合は、「大口を開けて笑うかどうか」がポイントとのこと。このため、野球選手の笑顔の研究も「大口を開けて笑う」姿がチェックポイントとなったようです。
アメリカの女性向け総合サイトOprah.comでは、8月17日に笑顔についての不思議を公開しました。それによると、笑顔には他の人を幸せな気持ちにしたり、健康を増進したりする効果があるそうです。
英国医学雑誌(British Medical Journal)によれば、幸福は3段階に広がっていくとのこと。ある人が幸せと感じると、その幸せは二人の人にも伝播されるというのです。つまりあなたが幸せを感じて笑ったら、友達の友達もにっこりするということになるそうです。そう思うだけで楽しい気持ちになって、微笑んでしまうような調査ですね。周りを思わずにっこりさせる、笑顔の素敵な女子を目指しましょう。
僕の目指そうとしてる診療スタイルも、こういうところから来ています。