この装置は矯正専門医でも一部のドクターしか知らないと思うし、患者さんの側も知っておいて損はない装置だと思うので、実際にTTP(タングトレーニングプレート)を口腔内に装着したところを写真で紹介したいと思う。
口蓋にセットしたところ、表面張力でついている。
口をだんだん閉じていくと~
こんな感じになる
完全に咬合した状態でも、Tループは口腔前庭(舌の下の部分、下の歯ぐき)には当たらない。
舌を出した瞬間にTTPは口蓋から脱離するので、舌突出癖を自覚できる優れもの。
TTPが落ちないよう発語練習していく。落ちなくなれば、TTPをサイズダウン(小さく)して落ちやすくして、さらに発語練習していくことで舌は出なくなっていく。
なお、TTPのTループに舌が当たり落ちた際は、TTPの穴(前回のブログ参照)に舌尖(舌の先)を突っ込んで舌でTTPを口蓋にリセットする。これは舌の挙上(持ち上げる)訓練にもなる。
矯正治療を円滑に進めたい場合や、術後の安定を考えると、この装置を用いてトレーニングした方が良い人は、ホントにたくさんいると思う。
在りし日のマイわんこ「武蔵」