舌小帯と受け口との関係

最近診療してて、受け口の人に舌小帯(舌を上に上げた時に舌に付いてるヒダのようなもの)の付着異常が多いような気がします。

要するに舌小帯が舌の先の方まで伸びていると舌が上に上がり難くなるので上顎が刺激を受けなくなり上顎の成長が悪く乱杭歯(ガタガタ)や受け口になりやすくなるのでは?と思うのです。

歯列は舌の影響をかなり受けていますので、お子様が小さい頃から舌小帯の付着異常はないか?親も我々矯正医も気をつけてチェックしていく必要がありそうです。小帯の付着異常がある人は、小帯切除術という簡単な手術を口腔外科で受ける必要があります。舌鳴らしが上手く出来ない子は要注意です。

キシリトールガムを左右回数を決めて噛ませ、次に口蓋(上顎の裏側の歯ぐき)にガムを置き、舌の腹を使って喉に向けて引き伸ばしていきます。喉の近くまで引き伸ばしたら、今度は舌の付け根を目一杯上に持ち上げてガムを伸ばすと気道が開いてきますから鼻呼吸が楽に出来るようになり疲れ難くなります。上顎を舌が刺激することから上顎の成長促進につながり受け口になりにくくなると考えます。また、舌が上顎につくようになると舌の位置が正常化することを意味し、他の不正咬合をも未然に防ぐことに繋がって参りますので極めて大切なことを申し上げているのですが、果たしてどれだけの方が真剣にこのことを受け止めてくれるか?日本人は矯正学において先進国の中で最も遅れた考えを持つ人種だから・・・・・。アメリカの矯正治療率60%に比べ日本は10%がそのことを物語っています。日本人は10人に1人しか矯正治療しない。ならせめて、不正咬合になりにくい環境づくりを親が子供に指導していくべきではありませんか?

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小さい頃からガムをうまく使っていけば、顎の発育を促進させガタガタになり難いばかりか受け口も防げ呼吸も楽になる!子供の運命は、親がいかに正しい知識を持ち、その知識を元に子供を正しい方向に導いてあげるか?子供の運命は親次第と言っても過言ではないと僕は思います。

 


 

子供の運命は親次第!怖いのは遺伝より後天的要因なんですよ~

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