これまで僕が矯正治療してきて驚いたことの1つに、美容外科にて矯正治療を受け納得がいかず当院を受診された患者さんがいます。
患者さんの当院での主訴は噛めないということと、歯を抜いた隙間が気になるということでした。
口に中を見てビックリ
初診時の口腔内写真
前歯部の広範囲に歯根露出が見られる
どんな治療したらこんなことが起きるの?
まだ20代なのに・・・・
患者さんの話では歯の周りの骨を分割して並べたとか???
広範囲に歯根が露出してるのが解りますか?
歯のこと、な~んにも解ってないんだろうな~
歯は抜きっぱなし
これで治療完了だって
まさに悪夢を見てるようでした
このまま放置してると抜歯スペースに歯は傾いて歯並びは崩れていきます
前歯だけしか見てないんだろうな~きっと。
上顎 上顎は非抜歯(抜いていない)
下顎下顎のみ第1小臼歯を2本抜歯している
前歯部に叢生(ガタガタ)がまだ残ってる
左右で抜歯スペースに差も出てきている
この人は抜歯して口元を引っ込めると「しゃくれ顔」になるので
抜歯が適当だとは思えない。上下抜くと凄くしゃくれるのは解ったらしい
だから、叢生(ガタガタ)のあった下顎だけ抜歯した。
でもね、下顎だけ抜歯して、それを放置したまま、勝手に治療完了にされてもね~法外な金額まで請求してさ~
尻ぬぐいするにも下顎だけ抜歯されてて、そのままスペースクローズしたら出っ歯になっちゃうよ~
みなさん、お医者さんといえど歯のことはな~~んにも知りませんからね~
医師は内科(内科にもいろんな内科がある)、外科(外科にもいろんな外科がある)、眼科、耳鼻科、産婦人科、などなど ありとあらゆる科を6年かけて学ぶのに対し、歯科医師は歯科というたった1つの科を6年かけて学ばねばならぬほど奥が深いことを医師の方はご存知ない。歯のことを甘く考え過ぎてます。
下顎にだけ叢生(ガタガタ)があって、上下で4本抜くと この方の場合、口元が引っ込み過ぎて「しゃくれ顔」になることは美容外科医ともなると理解できたんでしょうが、下顎の叢生を治すのに抜歯しか思いつかなかったようで、しかもある程度叢生が治ったら、残った抜歯スペースは骨切りで無くしても出っ歯になるのは明白だから、成す術なしとして治療完了にしたんだろうな。
矯正専門医がいる美容外科ならともかく、医師が一般歯科医でも難しい矯正治療を行うなんて詐欺にも等しい行為だと憤りすら覚えます。
歯並びは矯正専門医のいる医院で治療するのが1番賢い選択だということを、どうか忘れないで下さいね
この広範囲に歯根露出が見られ下顎は抜歯したまま放置、おまけに小刻みに骨切り?(患者さんはそのように言われてるが疑問?)をしてて歯が動いてくれる保証の無いハンディを背負った状態での戦いが始まった。
術後
歯根露出は少しマシになったかな?
努力はしました。
ただ、もっと歯を磨いてくれ~~(^_^;)
こんな歯磨きじゃ歯を守りきれないよ~(T_T)
は、は、歯ぐきに炎症が~~
皆さんは、こういうところで歯磨きの大切さを学習するんですよ~
歯数合わせで上顎を抜歯すると顔がしゃくれるので、抜歯されてた部位は人工歯根(インプラント)を選択せざるを得ませんでした。
犬歯の歯軸をもう少し立てれば隣接面のインプラント隙間が発生しなかったであろうと反省しております。
こちらは良い感じに仕上がりました
今ならインプラント周囲の骨をもっと作れたかもしれません。
こちらは、まずまずではないかと思いますが、インプラントに関しては専門医にお任せしています。
前歯がギッチギチで歯根露出を増長させないように、少しクリアランス(余裕)を作りました。少し顎の痛みと開口障害も出ていたのです。
上顎
当然術後はFIX(永久固定)を行う
下顎
今回はインプラントに助けられました
側貌(横顔)も乱さずに済んで良かった(^-^)
術前のレントゲン
骨をどう切ったのか解らないな~?ん~~?
変にいじられると困るんだよね~
術後のレントゲン
やはり、若干、右の犬歯の歯軸(傾き)を立てた方が良かったかな?
前歯部に白く見える線はFIX(永久固定装置)です。
経験の浅いドクターから見ると、な~んだ抜歯スペースにインプラント入れただけで、矯正では大したことしてないじゃん!と思うかもしれないけど、このケース、結構苦労しました。解る人には解りますよね
いくつかの反省点はございますが、この方が美容外科の甘い言葉に乗ることなく、最初から当院に来て下されば、インプラントなどに頼ることなく骨切り(本人はそう言ってる)?などもせずに矯正治療だけで、もっともっと高いレベルでゴールできたであろうと残念でなりません。
最近動的治療を終了しブラケットを外した患者さん、美容外科に行かれた患者さんとレントゲン分析では似たような数値(受け口傾向)が出ていた患者さんですので、最初から当院に来られてたら抜歯してインプラントを入れるようなことをせずこんな感じに治せたかもしれない そう思うと本当に残念です。
誰とは申しませんが、美容外科の先生よ 歯列矯正治療に手を出すなら、せめてこのぐらいは治しなさい僕の治療がパーフェクトとは言いませんが、矯正専門医である僕の医院より高い矯正料金を請求して、あんな治療しかできないあなたよりは遥かにマシだと思います。あなたは自分があのような治療をされて平気ですか?自分がされて嫌なことは絶対にしてはいけないのです。
似たようなケースを僕は非抜歯治療(抜かないで)で治しました。
在りし日のマイわんこ「武蔵」
その眼差しで見つめられると弱いんだよね~
気持ちいいね~
武蔵、撃沈~
武蔵の寝癖
そして、これが武蔵の肉球 だ~~(^∇^)
対抗心むき出しで僕の手相をご披露 「神秘十字線」があるよ
でもやっぱり肉球には勝てないな~
にくきゅう ん~~いい響き
幼い頃のマイわんこ「武蔵」
今日はTSUTAYAで「アヤパン」こと、高島 彩 さんが執筆した本「聞く 笑う、ツナグ。」を買って一部読ませて頂きましたが、とてもいいことを言われてましたよ~
「笑うことで心をひらく」
笑顔の印象は目ではなく口元が決める
あっさりとした平安顔の場合は口元が少し笑っているだけで、しっかり笑って見えるが、目がぱっちりと大きな人は目の印象が強い分、もっと口元を意識すると気持ちの良い笑顔になる。顔だちが整ってる人は、普通にしてても冷たく見えることがあるので、もっともっと口元から笑わないと笑ってるように見えない。
鏡の前で笑顔をつくってみなさい
嬉しいことがあった時、それを伝えられるのは言葉より笑顔。ところが自分の感情と表情をリンクさせられず、自分の意図していない笑顔をしていたら、喜びを伝えることはできないと思う。
そこで、高島さんは時間を見つけては笑顔トレーニングをすることにした。
どのくらい口角が上がれば、自然に笑っているように見えるかを確認する。
この時、気をつけるのはシンメトリーにすること。高島さんは、顔が左右非対称なことがコンプレックスなので、左右で口角を上げる角度を変えて、シンメトリーになるようにベストポジションを見つけた。見つけたら、その角度をスムーズに作れるよう何度も口角を上げ下げする。最初は違和感があるが、繰り返してるうちに表情筋がベストポジションを覚えるので、自然とほほ笑むことができるようになる。
次のステップは歯を見せること。歯を見せると、笑顔は より楽しそうに華やかになる。
そして最後が目。見開き過ぎず、細め過ぎずを目指す。
「笑顔は心を明るくする」
以下、高島さんの記載を抜粋
笑顔をトレーニングするなんて、なんだかおかしい。笑顔は心が作るものでしょう?と思うかもしれません。私自身も違和感を覚えたことはありました。
でも、人前に出た時や、不意の瞬間に、心の喜びを相手に伝わるほどの表情に出すのは、とても難しいのです。
自分でこうやって、笑顔のトレーニングをするようになって、驚いたことがあります。
気持ちに合った笑顔を作れるようになると、そうしようと思わなくても、自然に笑顔になっていることがあるのです。
そして、笑顔でいると、心まで楽しくなってくるのです。
(^∇^)