助けれる歯は助ける!


患者さんの紹介で矯正相談に来られた方のCTデータを見ながら一般歯科とコンタクトをとっていました。

といいますのも、食事中にポキッと音がして歯が折れたとのこと、どこでどういう風に折れているのか?CTで見て判断した方が良いと思ったからです。仮に抜歯になったとしても安易にインプラントに走るんじゃなくて抜歯スペースを利用して歯並びまで治しちゃってはどうか?ってことで僕の患者さんに言われたそうで、僕も素晴らしい患者さんを持ったな~と嬉しく思いました。

できることなら、破折片を除去した後に残った歯根を引っ張り出して(挺出させて)新たな土台を作りセラミック(陶器)の歯をかぶせて再利用したいものです。

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縦と横ののラインを合わせた所を3次元的に見ることができる。

歯が折れているの解りますね?(^_^;) 根尖部の根管の透過像が気になる。

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真上から見た画像
 

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歯が折れてるの解るかな?
 

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真横から見た画像
 


久しぶりに大臼歯遠心移動装置GMD(奥歯を後ろに動かす装置)の写真を載せたいと思う。

この装置を用いることで、昔は抜歯しないと治せないケースでも非抜歯で治せるようになった。この装置のメリットはそれだけではない。通常、上顎前突のケースでは、上顎が前、あるいは下顎が後ろ、あるいはその両方のズレが確認されるが、永久歯列の患者さんの場合、下顎は5番目の第二小臼歯を抜歯して大臼歯(6歳臼歯)を前に持ってくることで歯列のズレを治すのが一般的であるが、口元が異常に飛び出てる患者さんの場合、第二小臼歯を抜歯すると大臼歯を近心(前)に移動させる分、前歯を引っ込める量が減ってしまう。このためGMDを用いて歯列のズレを前もって無くしておくことで、上下第一小臼歯(4番)を抜歯することが可能になり口元をかなり引っ込めることができるようになった。ちなみに抜歯部位は前(5番より4番)を抜く方が口元の変化率は大きい

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大臼歯遠心移動装置(GMD)
 

GMDを外した直後の写真

大臼歯が随分後ろに移動してるのが解るだろうか?(^_^;)

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これまた久しぶりに、大好きな映画(菊川怜が女優になるきっかけとなった映画)、「セント・オブ・ウーマン」を観た。何度見てもアルパチーノの演技が素晴らしい!  

アルパチーノがタンゴを踊るシーンやラストの査問会での演説シーンは、あまりにも有名

自殺願望を持った盲目の元陸軍中佐スレードと、学校問題に巻き込まれ苦悩する奨学生のチャーリーが共に旅をし、次第に理解(友情)が深まり、お互いを助け合う物語。

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有名な、タンゴを踊るシーン

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盲人を演じるのって大変だろうな~
 

 

ここで、E-ラインをチェック!

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さすがにハリウッド女優だ  
ちなみにE-ラインとは鼻先と顎を結ぶラインでこのラインの内側に唇がくると美しいと言われている。白人の場合、鼻の半分の高さから顎にひくラインで見る。
 

スマイルチェック、アルパチーノの歳でもこれだけ口角が上がる

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合格
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素晴らしいな~さすがです  
 
 

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死ぬ気でいけば盲人でもフェラーリを運転できる。
 

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軍人と青年の魂がぶつかり合うシーン。
 

合格
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何度観てもスカッ~とする査問会のシーン
 


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合格


 

 


逃げずに真っすぐ生きていくことの大切さを教えてくれる、とてもオススメの映画です。

在りし日のマイわんこ「武蔵」

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フィニッシングエラスティックス(ゴム)

フィニッシングゴムのかけ方

動的治療の最後にこの作業を行うことで、微妙に甘い噛み合わせをバチ~ッと噛ませることができる。

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最後は上の1番1本と下の1番と2番2本にかかっている

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ジグザグのかかり方は出っ歯を治すベクトルでかかっている

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今日のかけ方

最後は上の1番1本と下の1番1本

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ジグザグかけは、受け口を治すベクトルでかかっている

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裏側は全く見えないほどバチ~ッと噛んでますね 


ある日の診療風景

僕は子供たちに本や漫画を読んでもらいながら治療する。(^-^)

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僕の骨格性反対咬合(受け口)の治療法

僕は臨床経験が、だんだん36年に近づこうとしてますが、年長あるいは小学校低学年から上顎前方装置を用いて矯正治療(骨格的治療)をスタートさせた患者さんで、外科矯正になった患者さんは1人もいません。女性で中学生いっぱい、男性では高校生まで成長があるため気が抜けず(下顎の成長と身長の伸びは比例してる)、非常に長い戦いになるのですが、できれば子供に外科矯正は避けたいとお考えの方にはオススメできる方法かと思います。

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上顎前方牽引装置

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当院で装着してる風景
 

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当院の上顎前方牽引装置

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僕の親指の近く(中指のところ)にある2箇所のフックに口腔内からかけたゴムをかける。

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口腔内にはリンガルアーチがセットしてある

頬側(外側)のブラケットにゴムをかけ牽引装置のフック(上記)にかける。

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大臼歯から前下方に牽引することで上顎の大臼歯が挺出(下りてきて)して結果、下顎が時計方向に回転(クロックワイズローテーション)して骨格性下顎前突(受け口)が治りやすくなる上に、上顎骨は前方に牽引されるため前に出てきてさらに骨格的な改善がはかれる。

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パラタルプレート(レジン部)付リンガルアーチ

このパラタルプレートが裏側から上顎骨を前に押し出す。

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どんなに受け口の人でも、この装置を14時間以上使用すれば、半年以内で出っ歯になるぐらい効果がある。

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こんな状態になっても驚いてはいけない。骨格的な改善(レントゲンで精査する)をはかりたければ、これぐらいの咬合にしなければならない。

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牽引装置は幼稚園~小学校いっぱいぐらいしか効果が期待できないため、骨格的な受け口の患者さんは何よりこの治療を最優先とする。

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実際に牽引装置を使った患者さん

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まだ牽引続行中

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出っ歯の問題は、身長の伸びのめどが立った段階で上の小臼歯2本だけ抜歯して治す。僕は骨格性下顎前突症の患者さんに対して下顎の抜歯ではなく上顎の抜歯のみで治療するという点で特異的な治療をするドクターかもしれないが、僕はこの治療法で随分外科矯正を回避してきた。下顎前突症の患者さんは低位舌(舌の位置が低い)が多いので上顎が狭く叢生(乱杭歯)が見られるのが一般的だ。そのような患者さんはGMD(大臼歯を後ろに移動させる装置)と上顎小臼歯2本抜歯を併用することもある。

レントゲン(セファロ)分析のデータ、特にANB(上顎骨と下顎骨の前後的ズレを診る項目、これがマイナスであることは真横から顔を見たとき上顎より下顎の方が前にあることを意味する。)に注目して頂きたい。通常、小学生ならこの値が4~5度はあって欲しい。最初はマイナスの値(骨格性の受け口)であっても牽引装置の効果でプラスの値に変化しているものの、装置をお休みすると、またマイナス傾向が出る。そこでまた牽引装置を使ってもらって値を増やす。この追っかけっこができるよう低年齢からの治療スタートが大事になる。そして最終的に値の貯金が活きてANBの値がプラスで顎の成長を終えることができれば、外科矯正を回避できたことになる。どんなに悪くてもマイナス2ぐらいではあって欲しいと個人的には思っている。

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外科矯正を避けようと思えば、それなりの戦いが待っている。

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値が増やせるほど、それは貯金になる。

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別の患者さんのデータ

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中学になってから来院した患者さんのデータ。

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オペは回避できても骨格的改善には限界を感じる。
 

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口腔内はこんな状態になっても、牽引装置による骨格的改善を最優先させる。

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急速拡大装置(骨格的に横幅を広げる装置、子供の時期にしか効果が得られない)を併用する場合はある。

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急速拡大装置
 

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前歯の被り具合(オーバーバイト)が浅い患者さんには大臼歯の前下方への牽引は好ましくない。この場合は牽引場所を前方に持ってくる。

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(この写真は上記矯正歯科の写真を引用させて頂きました)

骨格性下顎前突症は外科以外効果的な方法無しと簡単に諦めて、大切な大切な小学生の時期に経過観察や大した骨格的治療もせず、人事のように安易に外科矯正に走ってるドクターが多々見受けられるが、僕は低年齢から耳鼻科の絶対的な協力のもと、鼻呼吸の確立をはかり、上顎の劣勢長がみられない患者さんであっても、根気よく上顎前方牽引装置を用いることで、外科矯正を回避できている。この事実をどう受け止めるかは自由だが、やりもしないで非難することだけは止めて欲しい。最近ではインプラント矯正により大人であっても外科矯正をしなくても治せる患者さんが増えてはきましたが、それでも骨格性反対咬合の治療は、できれば幼稚園の年長から小学校の1〜2年でスタートしたいところです。

昨日、患者さんが昔のK-POPのCDを持って来てくれた。(^∇^)

一緒に記念写真を撮ろうとしたが恥ずかしいとのことで、手だけの参加となった。(^_^;) 当院は100枚のCDチェンジャーで好きな曲をランダムにかけたり、患者さんの好きなCDをかけてあげたり、でご好評頂いているが、今回患者さんの協力でK‐POPを加えることができ、みんなの力でより良い医院作りができることをとても嬉しく思う。次はBTSだろうか?

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ニコニコ
ラブラブ

別の患者さんにはお花を頂いた。(*^▽^*) とっても幸せ~

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あげ
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明日、あさってはお休みです。嬉しい~~ 

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いよいよクリスマスが近づいてきましたね~街はイルミネーションがとっても綺麗

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さあ、今日も口角の上がった優しい笑顔で素敵な1日を

(^∇^)

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ビックリマーク
*

笑顔を忘れることなく1日を過ごそうね

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舌突出癖の治療法

この装置は矯正専門医でも一部のドクターしか知らないと思うし、患者さんの側も知っておいて損はない装置だと思うので、実際にTTP(タングトレーニングプレート)を口腔内に装着したところを写真で紹介したいと思う。

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口蓋にセットしたところ、表面張力でついている。

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口をだんだん閉じていくと~

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こんな感じになる

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完全に咬合した状態でも、Tループは口腔前庭(舌の下の部分、下の歯ぐき)には当たらない。

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舌を出した瞬間にTTPは口蓋から脱離するので、舌突出癖を自覚できる優れもの。

TTPが落ちないよう発語練習していく。落ちなくなれば、TTPをサイズダウン(小さく)して落ちやすくして、さらに発語練習していくことで舌は出なくなっていく。

なお、TTPのTループに舌が当たり落ちた際は、TTPの穴(前回のブログ参照)に舌尖(舌の先)を突っ込んで舌でTTPを口蓋にリセットする。これは舌の挙上(持ち上げる)訓練にもなる。

矯正治療を円滑に進めたい場合や、術後の安定を考えると、この装置を用いてトレーニングした方が良い人は、ホントにたくさんいると思う。


在りし日のマイわんこ「武蔵」

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矯正治療後(動的治療後)の保定の在り方について

矯正治療の動的治療後の保定に関して、僕の35年の臨床経験で体験した事実に基づいたお話をしておきます。

まず、矯正治療後に後戻りする方の多くは自分の判断で勝手にリテーナーをしなくなった人、あるいはドクターの指示が誤っている場合、大抵はこの2点だと思いますが、リテーナーの重要性について再認識頂く必要性を、他の方のブログを拝見して感じました。

動的治療後の歯の周りには骨がありませんから、まずは骨の再生が起こりやすくするために、リテーナーのフルタイム使用が大切になります。

僕の研究では、動的治療後約半年で歯の周りの骨の7~8割は再生し残りの半年で、ほぼ骨の再生は完了します。

ですから、僕の診療所では各患者さんの骨の再生状態をペリオテストという機械で測定しながら、リテーナーの使用時間を決めています。

だいたい約半年で半日使用に、約一年ぐらいから寝るとき使用って感じです。

ただ、骨ができたから崩れない!という訳ではありません。骨があっても歯を取り巻く他の環境(呼吸、筋肉バランス、悪習癖、態癖など)により歯並びは崩れていきますので、寝るときの使用は極力続けた方が好ましい!ということになります。

特に骨が再生されてない間が要注意だから使用時間を長くしてるということなのです。

リテーナーには、まず骨の再生をしやすくする目的と、骨ができた後も他の崩す因子から歯並びを守るという2つの役割があるということです。

骨が再生されるのを阻害するのに、女性ホルモンや歯ぎしりなどもありますから、生理不順や歯ぎしりのある人も要注意(その対策が必要)です。

術後の後戻りには、他にも口呼吸、悪習癖(咬唇癖や舌突出癖など)、態癖(頬杖、片方ばかり下にして寝てる、仕事での同じ姿勢など)などがあることも忘れないでいて下さいね!

できれば、FIX(前歯の裏の永久固定)とリテーナーの2重固定が最も理想的な保定であることも覚えておいて下さい。自分の歯並びを守るために歯医者にリクエストするぐらいの勇気を持たないとダメですよ!

あなたと同じくらい、主治医があなたの歯並びに愛情を持ってくれていると良いのですが・・・・・。

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矯正治療における抜歯、非抜歯、どちらがいいの?


矯正治療には歯を抜いて治療する方法と抜かないで治療する方法があります。

世間的(経験の浅い歯科医も含めて)には歯を抜かないで治療することが善で、抜いて治療することが悪である様に思われている方が多いようですが決してそうではありません。

確かに歯を抜かずに理想的な咬み合わせが作れればそれに越したことはありませんし、それを基本方針とするのは当たり前のことです。

ただ、非抜歯にこだわって無理に歯を残して治療しても、歯がダメージを受けやすい状態になり長持ちしなくなったり術後歯並びが崩れやすくなったり、妙に口元が膨らんでしまったり必ずしも患者さんの為にならない場合があることを是非知って頂きたいのです。大切なのは患者さん御自身が治療後の歯並びや顔貌、口元にに満足され、その歯並びが術後に維持できることです。その為に矯正専門医は豊富な知識と経験を元にやみくもに非抜歯に走るのではなくそれぞれの患者さんに最も適した治療法を患者さんのご意向を伺い相談した上で決めていく必要があります。

舌側矯正の致命的な欠点

見えない矯正治療法として誇大広告されがちな舌側矯正、その知られざる欠点をお話しようと思う。

近年、NASAで開発されたチタン合金により矯正治療は飛躍的な進歩を遂げた。

このチタン合金は超弾性ワイヤーと呼ばれ、どんなに酷いガタガタでも以前ほどの痛みを伴うことなくブラケットに入り込んでくれ、なおかつ以前のようにワイヤーにループを入れて弾性を確保する必要がなくなったため、口腔内の衛生状態を悪化させやすい心配も無くなった。

この素晴らしい性能を誇るチタン合金の特性を活かせないのが舌側矯正なのである。

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裏側に装置がついているので外側からは全く装置が見えない。

だから患者さんは飛びつく

だけど、歯の裏側には舌がある。患者さんの想像を絶する違和感を味わう可能性を頭に入れておかなければならない。僕の患者さんで、今まで1番装着時間が短かった人で、たった数時間。「私が浅はかでした 大変申し訳ありませんが外して下さい!」と再来院されたことがある。 

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舌側矯正を希望してるそこのあなた、それなりの覚悟をしなさいね

次に最も重要なこと、先ほどお話した超弾性ワイヤーの素晴らしい特性を活かせないのが舌側矯正である。

ここで見て頂きたい。 下手な絵で申し訳ないが・・・・・

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舌側(裏側)矯正のブラケット間距離は裏側にある分、アーチが小さくなる関係で頬側(外側)矯正のブラケット間距離より短くなる。

このことが何を意味するか?橋げたの距離を詰めた場合と離した場合、どちらの橋がたわみやすいか考えると解りやすい。

ブラケット間距離が狭くなるとワイヤーが硬くなり、超弾性ワイヤーの最大のメリットである柔らかくて優しい力がかけられない。要するに頬側(外側)の矯正の倍近い矯正料金を払う割には違和感が強く性能も頬側の装置に遠く及ばない。術者にとっても見えづらくアバウトな治療になりやすい。見えない意外メリットが見当たらないのでアメリカでは全く普及していない。

この事実をちゃんと理解したうえで、それでも舌側矯正がいいと思える方がやったらいい治療だと思う。

ちなみに僕の診療所で、過去から現在に至るまで勤めた全ての衛生士が矯正治療をしたが、舌側矯正を希望した衛生士は誰一人としていない。

僕としては、プロの真似をするのが1番だと思うのだが、皆さんはどのようにお考えになるだろうか?

正しい医院選び

僕は矯正歯科医ですから、正しい歯科医院選びというべきなのでしょうが、これは医科でも共通する事かと思います。

ドクター1人で診療してる(衛生士は除いて)医院の場合、診療科目のあげ方を見るだけで、そこの院長の性格といいますか、人となりを見て取ることができます。

医科でも歯科でも国家資格さえ持っていれば、標榜に制限はなく、たとえ知識が無くとも自由に科名を掲げることができるのです。

患者さんは、科名があがっていれば、その道のプロがいると錯覚してしまいます。この点が僕を日々悲しませ、日本医療の最大の欠点だとさえ思わせていることであります。

解りやすく言いますと、歯科医であれば「口腔外科」「一般歯科」「小児歯科」「矯正歯科」の標榜が自由にあげられます。ですが、「口腔外科」や「矯正歯科」、特に「矯正歯科」は上記の標榜と同時にあげれるほど簡単な領域ではないのです。

ですから、もしドクター1人(衛生士は除く)で診療してる診療所で、上記全てを標榜してる医院があるとすれば、患者さんの体の健康を心から想うような性格ではなく、とにかく患者さんを取り込む方向に気が向いているドクターだということになります。本当に患者さんの健康を願うドクターは自分の限界を知っていて自分のできることに全力を尽くそうとしますから、かじった程度の知識で標榜をあげたりは決してしません。僕は潔く専門医を紹介できるドクターは真に患者のことを想う素晴らしいドクターで、「かかりつけ」にすべきドクターだと思います。患者さんは、何のために専門医が存在するか?その存在意義をちゃんと理解する必要があります。僕は医院運営のための犠牲に患者さんをしたくないのです。歯科においては歯並びのことは矯正歯科専門医院へ行くのが1番賢明ですし、ドクター1人(衛生士は除く)で診療してて「口腔外科」「一般歯科」「小児歯科」「矯正歯科」のすべての科を標榜してる医院は、医院選びをする際に最初にふるいにかけて良いかと思います。標榜を見るだけで院長の「人となり」が見て取れる。面白い観点だと思いませんか?どうせ診て貰うなら、あなたの体(歯)のことを真剣に心配し憂いを持って診てくれるドクターが1番なのではないですか?

今日、ある一般歯科医のブログを拝見しておりましたが、その先生は、ご自分で矯正治療はされず(手を出さない)、月に一度、矯正専門医に来て貰って矯正治療をしてるとのことですが、まずはできるだけ専門医に紹介する方向でお話をする と書かれていました。自分では決して手を出さず、専門医を呼んでまで矯正治療できる体制を整えているにもかかわらず、専門医院を紹介することを第一に考える!案外勇気のいることですが、この先生にとって患者さんの体のことが1番大切なのです!常勤の専門医がいるに越したことはありませんからね~。患者さんにとって万全でないのであれば、万全な態勢の診療所への紹介を第一に考えるのが患者さんの利益に繋がる。まさに患者さんのことを第一に考えるドクター、こういうドクターが信用に値するドクターなのですよ!!!みなさん。

日本はまだまだ先進国の中で国民の認識が極めて遅れている国(T_T)なので歯科医であれば歯のことは何でもできる!と思っている人が大勢います。でもね、現実はそんなに甘くはないのです。矯正歯科1つだけでも習得するのに10年はかかります。くれぐれも、医院選びを誤らないようにして下さいね

話は変わりますが、矯正治療後に歯並びを守るために、術後管理の重要性やFIX(永久固定)の必要性に関しては再三述べてまいりましたが、案外、FIX周りのブラッシングの仕方が解らない方が多いようなので、今日はオススメできる音波歯ブラシを紹介します。

ジーシー製「プリニアスマイル」プリニア スマイル|歯ブラシ|製品情報|歯とお口の健康情報サイトwww.gcdental.jp

アバウトなドクターはフロス使用のことを配慮せずに歯のコンタクトポイント(接触点あたりの歯のど真ん中や上の方)にFIXワイヤーを接着致しますが、このことは患者さんの方から「フロスを通せてプラークコントロールが比較的悪くなりにくい歯の中心より少し下の位置につけてください」と要望されておいた方が良いかと思います。FIXしてもフロスは通せますコンタクトポイントより下でプラークコントロールが比較的しやすい位置にFIXするこれはと~~~っても大切なことです!

それができていることを大前提とした上で、フロッシングはしっかりして頂いて、FIX周りの歯間部をいかにプラークコントロールするか?これが重要になります。ここでオススメなのが「プラウト」や「P-CUREのソフトでロングタイプ」特にP-CUREの方は、僕が矯正治療した歯科衛生士たちが口をそろえて「いい」って言います。

自力でやる場合はP-CURE(ロングタイプのソフト)を歯間部に優しく突っ込んで掻き出す磨き方が1推しですが、音波歯ブラシ「プリニア」の先を「ワンタフトタイプ」に変え歯間部に軽く当てる磨き方を併用すると、よりパーフェクトなものになると思います。

在りし日のマイわんこ「武蔵」

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ストーブの前が特等席、相変わらずの怠け者 しっぽがいいでしょ!(^▽^;)

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スマイルトレーニングの効果を高める補助器具

人を幸せな気持ちにさせ好感を持たれる素敵な笑顔を手に入れるのにスマイルトレーニングは大切ですが、(先日お話したトレーニング法以外のトレーニング法は、またボチボチお話していきます) 今日はスマイルトレーニング効果を助ける(高める)器具をご紹介したいと思います。
1つ目は「スリムマウスピース」という商品、これには強さが三段階ありますが写真は一番弱いタイプと一番強いタイプを載せました。弱いタイプからスタートし5分のスリーセットで疲れを感じなくなったらタイプを強くしていけば良いと思います。使い方は口の周りの筋肉に力を入れて少しずつゆっくり口をすぼめていき、限界まですぼめたら その状態で5秒止め またゆっくり元に戻していく。あくまでゆっくりやっていくと効果的だし口角(唇の両端)が痛くならずに済むと思います。ソニープラザや東急ハンズ、あるいは雑貨屋の健康グッズコーナーあたりでよく見かけます。2つ目は「パタカラ」という商品で歯科医院で販売しているかと思いますが、こちらも口をすぼめる点では同じですが付属のヒモの引っ張り方で使う筋肉を変えることができるのと、マンボウみたいな付属品をつけると自分で筋力を測ることができる点が特徴です。値段はスリムマウスピースが1000円ぐらい、パタカラが5500円ぐらいです。
こういった物を用いてより効率良く口の周りの筋肉を鍛えて口角のキュッと上がった魅力的な笑顔を手に入れると身も心も健康になれると思います。今日も出勤途中にラジオで「いつも笑顔でいる人って病気にならないですものね~」ってDJが言ってたので そういう認識が広がるのはとても良いことだし聞いてて嬉しくなりました。人を幸せな気持ちにできて自分にも自信が持て前向きな姿勢になれ健康にも貢献する 笑顔ってなんて素敵なものでしょう

スマイルトレーニングは少なくとも2ヶ月は続ける必要がありますが、他にも口元が引き締まったり、唇の形がはっきりしたり、痩せて小顔になったり、血行が良くなり代謝が良くなりますので肌質が変わってと言われたりアンチエイジング効果も期待できますよ

これからは「モデルスマイル塾」という本からの引用ですが、面白い記載がありました。


米国人は生後まもなくから、イベントのたびに「ハッピーな笑顔の写真」を撮って、家中に飾る習慣があります。写真を撮るとき、彼らは自然に頬を高くして口角を上げ、白い歯を出して満面の笑みを浮かべます。なぜ自然にハッピーな笑顔が作れるのでしょうか?それは彼らが日頃から身だしなみの1つとして自分の笑顔をチェックしているからなのです。顔を洗い、歯を磨き、化粧をして、髪を整え、最後に必ず笑顔をチェック。お手本は「ハリウッドスマイル」。口角が上がっていて、歯ぐきや下の歯が見えず、下唇の上縁に上の歯が沿っていて、歯が白く、歯並びも整ったハリウッドの女優さんの笑顔です。小さい頃から「ハリウッドスマイル」に囲まれて、この笑顔をつくるよう心がけながら育つのです。

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日本の場合はどうでしょう?入学式や学校行事の集合写真は、さながら証明写真のよう。家族写真といっても、家の前や旅行先できちんと並んで撮るものがほとんど。それまで楽しく笑って遊んでいても、「写真を撮る」と言われると口を閉じて無表情になってしまうのはなぜでしょうか?日本人だって笑わない訳ではありません。でも、笑う時や話す時に口を手で覆ったり大きく口を開けない傾向があります。それは自分の口元に自信がないことのあらわれ。鏡を見て笑顔をチェックする習慣がないため、いざ笑おうと思っても自信をもって笑顔がつくれないのです。素敵な笑顔をつくることは自分をハッピーにし、見る人もハッピーにする力があります。自信を持った笑顔をつくれないと、それだけで人生を損してしまうと思いませんか?

さあ、先日記載したスマイルトレーニング法からでもできれば日に2回、無理なら朝だけでもやっていきましょうそして興味がある人は補助器具「スリムマウスピース」または「パタカラ」を使用してみて下さい。
まず自分が素敵な笑顔になることで他人が素敵な笑顔になっていく そんな笑顔の連鎖が日本を救っていくのです自分に何ができるか?考えていく上で、こんなことも大切なことではないでしょうか?僕は日本人の絆を信じたいです。
 

歯医者さんが考案した表情筋トレーニング装置「パタカラ」
自分で筋力が測れる

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以下、説明書の写真を載せておきます

興味のある方は、拡大して読んで下さい。

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効率良く表情筋を鍛えてアンチエイジングと素敵な笑顔の両立をはかりましょう。
この装置のメリットは通常のトレーニング装置より、いろんな表情筋を鍛えることができる ということと、これ1つで強さの強弱ができることです。いささか値段が高い(5000円ぐらい)ですが、トレーニング効果を考えると妥当?なのかもしれません。最近、「とじろーくん」なる装置が2000円ぐらいで販売されてますが、効果及び耐久性などに関しましては現在検証中であります。

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いずれにしましても、スマイルトレーニングに装置も併用することで相乗効果が期待できるかと。

これは おまけで、僕が大学病院の矯正科にいたころお世話になった先生方からプレゼントされた宝物の鏡

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笑顔や健康に関わる とても大切なこと

笑顔を良くするために表情筋を鍛えることは、とても大切なことですが、あることを知り ちゃんと適切な対策を講じていないと、スマイル(表情筋)トレーニングは効果が上がらず徒労に終わります。

それは何かと申しますと「呼吸」です。

笑顔やアンチエイジングに限らず、人間の健康の基本として「鼻呼吸」があります。

呼吸には「鼻呼吸」と「口呼吸」がありますが、「口呼吸」は絶対悪だと知っておいてください!

一般的には、完全に鼻が詰まってる場合の口での呼吸を「口呼吸」だと思っている人が多いようですが、たとえば、7割しか鼻呼吸出来てない場合、残りの3割は口呼吸してることになり このような場合は本人も周りの人も気付いてない場合が多く慢性化しやすいのです。この場合の口呼吸も体に悪影響を及ぼす可能性があるということです。

では、口呼吸すると どんな悪影響が出るのでしょう?

人の体を「操り人形」のように考えて頂いて。人形の部分が いわゆる「骨」で、人形を引っ張るヒモや棒の部分が筋肉です。 ですから、筋肉が引っ張って体が動く訳です。ところが 口呼吸すると筋肉を動かす電気刺激(活動電位という)が非常に弱くなりますので、トレーニング効果は上がらないどころか、下顎が下垂したり、噛む力が弱くなったり(消化能力の低下)、口呼吸をしやすくするために舌が前に出てくるので顎や歯が前に押されて不正咬合が発現したりします。操り人形も引っ張らなければ「たら~ん」となりますよね。引っ張る力が極端に弱くなるということは深刻な問題です。口呼吸は筋力バランスを大きく乱し骨格の歪みや歯列の乱れ、表情筋のたるみなど、計り知れぬ悪影響を及ぼすのです。

ですから、完全なる鼻呼吸を確立させること、できれば骨格や歯列が影響を受けぬよう低年齢から耳鼻科での定期的な検診および管理が極めて重要だと考えます。

人間の中枢を担ってる脳は、極めて熱に弱い存在で、たった1度の変化で影響を受けてしまします。

ですから、熱から脳を守るために 脳を空冷する「副鼻腔」と呼ばれる大きな空洞が脳の直下にあるのですが、慢性鼻炎のある人は、常に脳が火あぶりされている状態にあります。無神経な親の元で子供の頃から こういう状態が続いてる子供は決して賢い子には育たないでしょう。賢い子にはならず、骨格は歪み、歯列は乱れ、表情筋はたるみ・・・・・・・・何一ついいことはありませんね~ 僕に言わせれば、世間の人々は考えが甘すぎます。

「絶対に鼻呼吸を確立させなさい!」 これは僕の全人類に対する遺言にしてもいい!と思えるぐらい大切なことです。 自分の子供、あるいは自分は大丈夫だと思ってる人であっても、時々耳鼻科にて検診を受けて何ら損することはありません。

スマイル(表情筋)トレーニングで、素敵な笑顔とアンチエイジングの両立を図りたいあなたも、まず抑えなければならない基本は鼻呼吸の確立なのです。

ダウン

このような口元をされている方は要注意です!

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普通に口の力を抜いた状態で、上唇は上がって前歯が見えてしまう人 この筋力低下が何から来てるか?口呼吸から来てる疑いも考えないといけないということです。 

でないと、スマイル(表情筋)トレーニングの効果は上がりません。コロナ禍では、マスクの使い過ぎが口呼吸になるということも忘れてはいけません!!

つい最近の学会発表では、口呼吸や口腔ケアの不足で歯周病菌が繁殖し、アルツハイマー病を引き起こしたり、糖尿病になったり、腎臓疾患になったり、すい臓がんになりやすくなったり、うつ病への関与も明らかになってきました。我々歯科医師や医師もビックリした発表は臨月の妊婦さんの胎児の突然死、死因は歯周病菌の羊水での繁殖で羊水が腐ったことが原因でした。口呼吸が原因で様々な全身への影響があり、マスクが引き金になることも十分ありうるということ!大都会は例外として、都会ほど人がいない場所にお住まいの方は、外でもソーシャルディスタンスさえ確保できれば、マスクを外して構わないし、自家用車の中や自転車、自宅でもマスクは必要ありません。「今は外せるから外しておこう!」というような極力マスクに頼らずに生きていく心がけが口呼吸による全身疾患を考えた時、とても大事になります。