今日はお休みだったので、あまり学術的なことが浮かんできませんでしたが、ふと今 頭に浮かんだんで忘れない内に言っときます。
僕はより良き笑顔のために、他科とも連携しながら幅広い視野に立って、長年歯並びの治療にあたってまいりましたが、ある時期から男性より女性の方が術後安定が悪いことに気が付き、学会でも報告してまいりました。
ようするに矯正治療直後には歯の周りに骨が無いのは誰しもそうなのですが、1年もすればほとんど再生が完了します。ところが、生理不順があったり女性ホルモンバランスが乱れている状態にある方は、骨の再生が阻害され、1年経ってもなかなか骨ができてきません。ですから、こういう方は婦人科との連携が重要になってきます。患者さんの側も歯並びの治療にどうして婦人科?なんてこちらの助言を無視する方がおられますが、骨が再生されなくて困るのは患者さんなんですよね
もし、矯正治療をお考え、あるいは治療中の方で女性ホルモンバランスが慢性的に乱れてるという方は、ぜひ婦人科にて管理してもらって下さい。
歯並びに影響を与える因子に関わる科は、医科では耳鼻科、婦人科、形成外科、がメインになるかと思いますが、医科と歯科は別々の教育を受け、別々の分野であるかの錯覚を持っているドクターもまだ存在するかと思います。
我々ドクターにとっては何百人の中の1人の患者であっても、患者にとっては自分の大切な身体になるわけで、1人の患者さんのために医科だの歯科だの言ってる場合ではなく、もっともっと理解を深め協力していく必要があると僕は強く思います。
ちょっと脇道にそれましたが、女性ホルモンのバランスが乱れがちな方は、矯正治療後には気を付けなさい
と言おうとしたら、婦人科にしても、耳鼻科にしても、無頓着なドクターが多い現状に悲しくなり、一言 もの申したくなった訳です。
特に耳鼻科、鼻炎を慢性化させるんじゃね~ どれだけ顎口腔系が影響受けてると思ってるんだ~安易な投薬療法で逃げずに完治させるべく もっともっと患者のために尽力せよ
な~んて かたい話になっちゃいましたね
ごめんなさい