矯正治療をする際にドクターの患者さんへの思いが現れる場所

これは以前にも述べたことがあるが、今回は写真を交えて述べたいと思う。

ドクターの矯正治療に対する熱意は、患者さんの解らないところに現れやすい。 だから、もし矯正を迷ってて相談に行っても、なかなかその診療所の良し悪しは解りにくい現状があろうかと思う。

そこで今回、そんな方のためにワンポイントアドバイス!

ただ、この方法は実際にその医院で「ブラケットを着けた患者さんの口腔内を見せては貰えませんか?」「実際につけたらどんな感じになるか?見てみたいのです」と申し出る必要がありますが、そのように言えば断る医院はないと思います。もしあるようなら、そんな医院で治療するのは止めたら良いのです。

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そこで口腔内を見せてもらう際に注目する場所は、ただ1点

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それはブラケット周囲の状態です。

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右と左のブラケット周囲の違いが解りますか?

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こちらは中切歯(1番)と側切歯(2番)の違いになります。

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片方はキチンと余剰レジン(接着剤)を取ったブラケットになり、その隣は接着剤を着けたブラケットを置いただけの状態。

本来は高さを測ってブラケットを圧接した後、溢れ出た余剰レジン(接着剤)は専用の器具で除去しないといけません

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除去してるところ
 

レジン(接着剤)を残したままにしとくと、患者さんがどんなに歯磨きを頑張っても、かなりの確立で虫歯になります。それを知った上でか?知らないのか?解りませんが、1本ずつレジンを除去していくのは面倒くさい作業ですから患者さんには解らないことですし、治療に対する熱意が無く、患者さんへの想いの無いドクターは間違いなくレジンを残したままブラケットの接着作業を終えます。もし、そうなった方が虫歯の治療費が稼げる!なんて思っているドクターがいるとすれば、それは医療人ではなく悪魔です。専門医もいないのに安易に矯正歯科を標榜に掲げてる一般歯科医にありがちなことです。「矯正専門医がいて矯正歯科の標榜をあげてるのですか?」と質問するだけでも、診療所の体質は簡単に理解できますね!

定期的に専門医を招いて、ちゃんと分業されてるドクターは誠実な方ですので誤解しないで下さいねその専門医が着けたブラケット周りはチェックする必要がありますけど。

ブラケット周りのレジン除去なんて、と~っても基本的なことなんですけど、基本的なことをキチンとやれないドクターが、それより高度なことをキチンとやると思いますか?

先日、デーモンシステムの誇大広告に洗脳されてる方がおられました。デーモン(装置)が悪いとは申しませんが、本当に大事なことは、それを扱うドクターのハート(人間性)にあるのです。

以上、矯正治療をお願いする医院選びをする際には、必ずチェックして頂きたいポイントです どうか覚えておいて下さい

医院がキチンとしたことをして、患者さんも一生懸命頑張った結果(ブラケットを外した直後の状態)がこれです 上記のチェックを怠るとこのゴールにはたどり着けないでしょうね~

それから、抜歯ケースで このレベルまで治せないドクターは矯正歯科の看板(標榜)を取り下げなさいね患者さんに失礼だから。

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あなたが目指すべきゴール

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(実際に僕が治療し、患者さんも頑張ってくれた例)
 

 

 

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小臼歯を抜歯して治療したケースは、親知らずが萌出しやすくなるので、僕は某大学のように矯正治療前の親知らずの抜歯は、その必要に迫られない限り行わない。萌出してから抜歯した方が患者さんの負担が軽いからである。この患者さんは動的治療終了後(写真撮影後)に抜歯した。小臼歯~小臼歯はFIX(永久固定)してある。保定は、さらにベッグタイプリテーナー&オプションの舌対策装置を追加する。

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FIXしてるから安心だと思ってるあなたへ

鼻気道障害(鼻づまり、鼻中隔彎曲、アデノイドなど)による口呼吸、或いは その問題が無くても口が開きやすく(口輪筋が弱い)、舌を出す癖のある人は、FIXしていてもFIXごと歯の傾斜が起こっていく信じられない光景を目にすることになる。

Muscle Wins 歯並びに対する筋肉の影響力は絶大なものがある。歯を取り巻く筋肉バランスを整えることが歯列の安定には不可欠であるし、その筋肉バランスに悪影響を及ぼすのが口呼吸であるから、耳鼻科のご理解とご協力のもと、患者さんの鼻呼吸を早期に確立させていくことが極めて重要なこととなる。

僕は全ての患者さんにFIXを行っった上でリテーナーを着けて頂いているが、リテーナーをしてくれない患者さんも存在し、上記の問題を抱えているとFIXだけでは守りきれない一生懸命、術後管理の重要性をお話ししても理解が得られない場合、僕の心からの願いも虚しく、僕は患者さんを守るすべを失う。

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FIXしても舌癖によりFIXごと歯の傾斜が起こったケース

ドクロ
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上下の歯の間から舌を出している ますます悪化していく可能性あり
 

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口を開けるとFIXがしてある

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より良い接着剤を業者の協力のもと探求した結果、接着剤の種類が違う場所があるが、こういうところで当院の進化の過程を垣間見ることができる。使用してるワイヤーも現在は異なる。
 

FIXの話が出たついでに、せっかくスタッフが作ってくれたので、患者さん説明用の絵を紹介したい。

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歯間ブラシを用いたFIX部の磨き方
 

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P-CURE(プラウトでもOK)を用いたFIX部の磨き方

歯間部は突っ込んで掻き出す

黄色の部分は歯垢が溜まりやすい場所、

ビックリマーク
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裏側は見えにくいのでミラーを使うか?毛先がどこに当たってるか?イメージすることが大切
 

若い頃のマイわんこ「武蔵」

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あせる

カルテの数だけ素敵な笑顔がある

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院長室にて(後ろは術後の患者さん、つまりハッピースマイルさん達のカルテの一部)
 

どうやったら患者さんを取り込むために安易に矯正歯科の標榜を出してる悪徳歯科医を撲滅できるんだろう?ホントに悲しい現実だよね!

患者さんを守ってあげたいと心から願っても、邪魔をする歯科医がたくさんいる

(T_T)

僕の話が少しでも患者さんを守る助けになれば幸いです。

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