今日は通常のフィニッシングエラスティックス(ゴム)とは違うかけ方をした患者さんがおられたので紹介する。
なお、フィニッシングエラスティックス(ゴム)とは、矯正の動的治療の最後に、微妙に甘い噛み合せを「しっくり」噛み込ませるために用いる顎間ゴムのことである。
ちなみに術前の写真
通常のフィニッシングエラスティックス
今回のフィニッシングエラスティックス
前歯部に見えるゴムは隙間ができてくるのを予防するため
第一大臼歯(6番)から反対の第一大臼歯(6番)に真横にかけてるゴム
前歯部の縦にはゴムはかけていない。
解るかな?(^_^;)
前歯部にかけるとオーバーバイト(かぶり)が深くなり上顎前歯と下顎のブラケットが接触する恐れのあるケースは、側方歯のみゴムをかける。従来型は大臼歯から前歯までジグザグ掛けしていくが、今回は小さなゴムを上下1個ずつ使用する点も異なる点である。
従来使用するゴム
今回側方歯にのみ使用したゴム
両者の比較
大きい方は片顎(ジグザグ)に用い
小さい方は上下1本ずつ単独に用いる
矯正治療において僕は、最後まで顎間ゴムを有効に使用する。
もちろん、インプラント矯正を選択した患者さんは、フィニッシングエラスティックス以外、ほとんどゴムを使用することはありません。あしからず。
若い頃のマイわんこ「武蔵」
カルテの数だけ素敵な笑顔がある